A:シロアリは雑食性昆虫で、加害力が強い昆虫で、木材のほか、生きた樹木や農作物、プラスチック・ゴム類、繊維類、皮革類をも加害します。動物の死骸、墓地や納骨堂の人骨まで侵す場合もあります。さらに、煉瓦やコンクリート、金属(軟らかい鉛や薄板など)も加害します。
A:日本には現在22種のシロアリが生息していますが、建築物を加害する主なものとして、ヤマトシロアリとイエシロアリです。そのほか、最近“乾材シロアリ”の仲間であるアメリカカンザイシロアリとダイコクシロアリの被害が増えてきています。
ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に、イエシロアリは神奈川県以西の海岸線に沿った温暖な地域と千葉県の一部、それに南西諸島、小笠原諸島に分布しています。イエシロアリは千葉県以西の温暖な海岸線に沿った地域に散発的に発生しており、ダイコクシロアリは奄美大島以南に分布しています。
A:いるかいないかについては、次の手がかりで簡単に調べられます。
①蟻道
地中から蟻道をつくって建物へ侵入してくることが多いので、時どき建物の基礎や束石、土台などに蟻道がついていないかを確かめましょう。
②蟻土
風や光を嫌い、適当な湿度を保つために、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土)を詰めたり、盛り上げたりします。
③食痕
木材の軟らかい早材を好んで食べ、硬い晩材を食べ残すという特徴ある食痕を示します。
④空洞音
被害の進んだ木材はハンマーでたたくと空洞音がしたり、ドライバーでほじくると簡単に穴があきます。
⑤建物の異常
被害の進んだ建物では柱が下がったり、棟や軒の稜線が波を打ったり、ふすまや雨戸などの立てつけが悪くなったりします。
⑥羽アリ
住まいやその近辺から羽アリが群飛しないか注意しましょう。
⑦乾材シロアリの糞
乾材から乾燥した砂粒状の糞が排出されている場合は乾材シロアリの被害です。