シロアリの被害というものは、自分がその立場になってみないと被害の実態というものは、なかなか分からないものです。
日本のシロアリによる被害は3,000億円といわれています。阪神大震災で倒壊した家屋を調査したデータでは、シロアリの被害が発見された家屋もあったようで、家屋倒壊の被害を拡大させてしまった大きな一因になっていると考えられます。
シロアリの家屋に及ぼす被害は、土台や柱や桁や梁などの接合部に多く、建物の強度の低下の原因になることになります。中には、地下にある高圧電線や電車の信号用電線などの埋設ケーブルが被害を受け、莫大な損害や社会生活の混乱を招いたこともあります。
そのため、シロアリの羽アリを見つけた時点で、種類や被害の程度などを調べて、対策をとることが一番の被害を食い止める方法だと考えられます。
◆ヤマトシロアリ
北海道の一部地域を除く、全国に広く分布しています。コロニー(集団)は比較的小さく、分散して生息しています。
一般的に、食べ痕は汚く春材が食べられ秋材が残る・被害程度は部分的に木材が空洞化する・被害範囲は床下が多い、といった傾向が見られます。
春材( 年輪の色が薄くてやわらかい部分、色が濃くて硬いほうは秋材)
◆イエシロアリ
茨城県を北限として太平洋沿岸を中心に温暖な地域に生息しています。コロニーは規模が大きく、家屋に甚大な被害をもたらします。
食べ痕がきれいで、春材を先に食べる・被害程度は激しく随所に空洞ができそこには巣状構造が造られることがある・被害範囲は広い、という傾向があります。
◆アメリカカンザイシロアリ
輸入木材から発見された外来種です。各地に点在しており、発見地域はこれからも広がる可能性があります。
食べ痕がきれいで春・秋材を区別なく食べ、大量の砂粒状蟻糞を出す・被害程度は局所的に空洞がある・被害範囲は広い、という傾向があります。